おてがる装備合成・付加合成~君よ合成で輝け~

初めましてこんにちは、Anthologの方には初めて記事を書かせて頂くマフと申します。

他に記事を書いてらっしゃるまーしゃるさんのような特技は特にない、いわゆる普通の一般的な一揆プレイヤーです。合成屋をやっていて、趣味が付加合成と生産計画の、いわゆる経理担当になります。

なので、こちらの記事でも最近スポットライトが当たってきた、装備品と装備品の合成(装備合成)や、装備合成の素材となる装備品に付いている付加を利用して、新たな付加を付ける合成(付加合成)についてちょっと宣伝させて頂けたらなと思い、Anthologに場所をお借りさせて頂きました。

なかなか難しい、取っつき辛いと噂の装備合成・付加合成。
でも、きちんと蓋をあけて実態を知れば、一揆の一般的なアイテム合成と同じように活用していける有用な選択肢になってくれると思います。
まずは簡単なところでざっと

「付加のまったく付いていない装備を使って自分が今使っている装備の強さを上げる合成」
「武器や装飾の付加を、防具など他の場所に移す合成」
「付加が付いている装備同士を合成して、他の付加を作り出す付加合成」

の三本立てで書かせて頂きたいと思います。

■付加のまったく付いていない装備を使って自分が今使っている装備の強さを上げる合成

素材の限られる体力3装飾や貴重な魔防3装備などの強さがそろそろ、装備の発揮上限的に新調しないとまずい……よくある光景だと思います。
うちのPTなんかは魔防3を一度も引くことなく、とうとう魔防2のまま蓮や割れた魔法石の時代が来てしまいました。

とは言え、装備の寿命が来ても、例えばまったく同じ付加の内容で装備を更新しようとなると、やはりちょっと素材を用意するのも大変だったりもします。
そこで登場するのが、付加のまったく付いていない装備(以下、無付加装備と呼びます)との合成による強さの底上げと言う方法です。
実数値として、大体、強さ300同士の装備を合成することで372程度まで強さが上がるという予想になっています。

と、言う訳でまずは順を追って見ていきましょう。

現在の装備発揮上限は、だいたい21日目最大エンブリオLv30(攻城戦ではずっと同じ種別装備を継続)で280前後と言われています。
(熟練度は最大エンブリオレベル×5+熟練度^1.6の式を仮でお借りしています)
と考えると、最大エンブリオのレベルがもっと高い方なら、300前後の装備はそろそろ更新を考える方も多いと思われます。

仮のデータとして、実際に自分が使っていた鎧の
「守護者の羽根/鎧/強さ311/物防3/気合3」
を例にとって見ましょう。

まず、用意しなくてはいけないのは、合成用の装備です。
一般的な装備なら、なんでもかまいませんが、今回は元装備の付加はそのまま生かしたいので、無付加装備を用意します。
合成用の装備に付加が付いていると、合成後に強化された装備品の付加は変わってしまいますので。

合成用の無付加装備を作るにあたっては、付加の現れるレベルが高く、無付加でもそこそこの強さになる素材が望ましいのでしょう。(40以上くらい?)
合成品の化石ラジオや石鹸は良い素材になりそうですね。

ここでは例として、21レベルの生産実験でも未だに防具の付加が判明していない石鹸(強さ40)を、付加が付かないように作成さんLv16くらいに外部依頼してみましょう。
他に都合のいい素材が余っている人は、そちらを使った方が楽なので荷物袋の中と相談です。
さて、強さ40の石鹸からLv16作成で強さ311の、付加が何もついてない鎧が出来上がりました。

では、これをちゃきちゃき混ぜていきましょう。

装備合成の結果できあがる強さの式は、現在暫定で

(強さ合計^0.9の小数点以下切り捨て)×(1+0.01×合成レベル)の小数点以下切り捨て

という風に求められています(誤差はあったりなかったりするようですが、ほぼ同じ値が出ます)
が、正直「式だけ見てもピンとこない」、そんな私のような人間も世の中にはいます。
単刀直入どのくらいの装備が出来るのか、実際に計算してみましょう。

強さ311+強さ311の装備を足す=622
エクセルやオフィス、グーグルスプレッドシートなどで「=ROUNDDOWN(622^0.9,0)*(1+0.01*装備合成をする合成レベル)」を入力
(合成レベルは、実際に合成を頼む合成さんのレベルが入ります。何レベルの合成さんに頼めば成功するかはこの後に書いています)
合成Lv17で合成した結果=384

大体、強さが384まで上がりました。
これがいわゆる「無付加装備の合成」になります。

分かりやすく石鹸を例に挙げましたが、別に合成素材じゃなくても、手元で余っている良い感じの強さ+付加顕現レベルの高い素材で同じことは出来ます。
作成19、合成17なら311+367=413。
400台あれば、最大エンブリオレベル40前後の人でも安泰なのではないでしょうか。

同じ付加を作り直す場合にかかるコスト=作成用素材、付加用素材、作成外注費、付加外注費、作成で素材加工にかかる費用
無負荷合成に使うコスト=無付加装備用素材、作成外注費、合成外注費、作成で素材加工にかかる費用

といった感じになるので、荷物袋の中身やその時の相場、素材の手に入りやすさなどを加味しつつ自分のPSや荷物袋事情と相談して上手く併用していきたい所ですね。
もちろん、どんどん新しい付加や上のレベルの付加が出てきますので、作成での新調との使い分け・タイミングの見極めが重要になります。

最後に、一番大事なのが「装備合成ってどの程度なら何レベルで成功するの?」という具体的な事情です。
ここでは分かりやすく、ツイッターの世界律ノート(@Cahier_V)さんが集計している「装備合成の合計強さ・合成レベルごとの成功、失敗データ」をお借りしてみましょう。

・23日目現在
Lv11 合計 79成功 合計107失敗
Lv12 合計203成功 合計234失敗
Lv13 合計318成功 合計344失敗
Lv14 合計370成功 合計472失敗
Lv15 合計555成功 合計574失敗
Lv16 合計678成功
Lv17 合計791成功
Lv18 合計854成功
Lv19 合計611成功
Lv20 合計744成功
Lv21 合計703成功

先ほどの例でいえば、311+311はLv16合成で成功できることに。
ただ、まだサンプル数が少ないので、例えば種類が違う装備同士と種類が同じ装備で難易度は変わるのか?とか、ハッキリしていない点も多いです。

☆例外処理に要注意☆
と、ここまでは調子のいいことを書きましたが、実際、装備合成には気を付けなければいけない点が何カ所かあります。

  1. 付加3が入っている装備は合成難易度が高い
  2. 種別「特殊」をベースにした装備は合成難易度が高い。

宝箱装備や種別:特殊を使った装備は未だに謎が多いです。
ので、上のおてがる無付加合成は、あくまで一般的な作成によって作られた装備の話に限られます。

 

■武器や装飾の付加を、防具など他の場所に移す合成

と、言う訳で装備合成の一番基礎的な部分が分かったところで、次はちょっと応用的な「付加の移植」について、具体的にどうすれば可能なのかを考えてみたいと思います。
とは言っても、先ほどの内容で「装備合成がどの程度の合成レベルで、どのくらいの合計強さまでなら可能か」の目安は見えたと思うので、ここから先はとても簡単です。

という訳で、ここではまず、作る装備の計画を立てます。
仮に、「活力3/気合3」という装飾が欲しいという目標を立てましょう。
付加1に欲しい素材と、付加2に欲しい素材、無付加装備のための素材を用意します。
例として、ここでは卓袱台、卓袱台、無付加装備用の石鹸を用意しました。
まずは卓袱台で装飾を作成し、「活力3/-」の装飾を作ります
次に、石鹸で無付加の鎧を作成し、それに卓袱台を付加して「-/気合3」の鎧を作ります。
最後に、先ほど作った装飾に鎧を合成して完成です。

……大変端折ってしまいましたが、これで「活力3/気合3」の装飾が出来上がります。
でも、上の無付加装備の合成のやり方さえ知っていれば、ここに書いてある内容に必要な具体的な工程もすぐに思い浮かぶと思います。
強さもあまり極端な強さは必要ありません。
これは種別の違う装備同士の合成について、まだハッキリしていないという現状も影響してくるのですが、何よりも合成である程度の強さは得られますので。

ただし、付加移植は無付加装備の合成に比べると、作成・付加・合成と色々な生産が必要なため、手間や費用は格段にかかります。
PT内で生産を分担していても、別行動などで上手くいかないことも多いでしょう。
また、例外処理に関しては無付加装備の合成とほぼ同じで、一般的な作成で作った装備でしかこの方法は使えません。

その辺りも含めて、「付加を本来出ない装備部位の場所に移せる」ということのメリットと、費用をうまく秤にかける必要があります。

 

■仮説と未知の悪魔の錬金術・付加合成

悲しいかな、探索運は人によって偏りがあるもの。
合成品で賄うにも、限界というものはやはりあります。
そこで登場するのがこの「付加合成」です。

付加合成では、一部の特殊な負荷を除き、ステータスを上昇させるような基本的な付加は、合成によって作り出すことが可能だと考えられています。

付加合成については、難しいという噂が先行しがちです。
実際、今出ている付加合成シミュレータや付加合成に関するデータはほとんどが憶測をもとに成り立っており、まだ信憑性としては「確認中」と言った段階にあります。
ただし、今現在の仮説でも綺麗に表ができる仮説は立てられていて、ある程度の形を得て来ています(勿論、次の更新で一気に崩れる危うさも秘めていますが)
未知の危うさを秘めてはいるけれども、付加合成は確かに、ぽっかりと空いた心と装備の隙間を埋めてくれるかもしれない可能性を持っているのです。

が、
出鼻をくじいて申し訳ないのですが、この付加合成、そこそこコストがかかります。
外部に枠依頼するのだと、作成費だけでなく外注費用もかかりますし、一つの付加を作るのに二つ以上の素材を費やします。
その点を考慮に加えたうえで、それでも今はもう手に入らない付加がある……そんな時、この悪魔の錬金術は貴方に力を貸してくれる……かもしれません。

当たり前ですが、仮説ですのでこの先の更新によって反例が証明されてしまう時もあるかもしれません。
付加合成というのはまだ、そういう段階のものであるということを前提にお話しさせて頂けると幸いになります。

第一段階として、まずはこの二つのURLが大前提になります。

付加合成シミュレータ(herietさん作)
付加合成表っぽいもの(THEKIさん作)

付加合成についてはある程度、きちんとした仮説が出来上がっているようなのですが、それをここで一から解説するのはこの記事の役目ではないので、おてがる合成らしく「付加合成表っぽいものの中から直感的に欲しい付加の組み合わせを探すための、表の見方」をメインに据えていきたいと思います。

例としてまず分かりやすく「魔攻」で見て行ってみましょう。
一時期は素材が大放出された魔攻3ですが、今は途絶えて久しいですね。
というわけで、まずは付加合成表の画像を開いてみます。

まず、パッと見で「縦軸と横軸で素材になる付加、交差した部分が実際にできる付加」という表であることがすぐに分かると思います。
形式はエクセルやグーグルスプレッドシートなどの表ですね。

が、これだけだと「表がちゃんと埋まっているのはほんの一部分なのでは?」となると思います。
重要なのは『表の中の、うっすらとした色分け』です。
斜めに一段ずつ階段状になっているこの色分けエリア、これが「付加合成における目安の一種になるエリア」になります。

気が付いた方も多いと思うのですが、比較的事例の多い「防御」のエリア、この範囲内では防御しか出来上がっていません。
(ちゃんとした説明は、付加合成シミュレータさんを覗いてみましょう。私が適当な説明をして間違った仮説が広まってしまうと良くないので、ここでは表の大雑把な見方しか説明しません)

現在、一番上の方にある特殊な「活力」「体力」を除くと、上から

0 攻撃
1 防御
2 物攻
3 魔攻
4 物防
5 魔防
6 技術
7 機敏
8 ? ←(ランダム付加になる範囲?)
9 ? ←(ランダム付加になる範囲?)

というエリア振り分けになっているようです。
縦軸や横軸の付加名が赤字になっているものはまだ仮説段階の中でも特にデータが少ないものであり、変動の可能性が大きいですので注意してください。

また、付加合成の際に大事なのは、使う素材付加のレベルです。
これはとても単純で、

3+3=3
3+2=2
3+1=2
2+2=2
2+1=1
1+1=1

というように、付加レベル合計のの平均をとると言う考え方でほぼ大丈夫です。
ここまでで、何を付加合成したいか、どの組み合わせで作れるかは何となく、見えてきたと思います。

合成の具体的な手順に関しては、ここまでこの記事を読んでくださった方にならもうお分かり頂けていると思います。
作成を2枠+合成1枠でも構いませんし、既存装備の付加2を利用したりして、無付加装備に付加1枠+合成1枠でも付加合成は可能です。

魔攻3を作りたい場合、現実的な例としては魅了3+活力3などでしょう。
魅了3は黒曜花や人形の一部の武器から、活力であれば卓袱台装飾からすぐに作れますから、比較的合成しやすい付加だと言えます。
香炉などがあれば、眠気3+活力3で合成の手間も一回分減りますね。

ただし、言うは易し、コストは難し。
合成枠、作成枠、付加枠、素材数……付加合成にかかるコストを冷静に数え上げると、海栗の殻や柊を作成すれば良かった通常の生産とはやはり訳が違います。
PT内で生産枠の融通ができる環境や、作成費用や外注に耐えうるPSも必要であり、合成素材を利用すれば素材アイテムもその分、必要になります。

PSでも本当に買えない素材なのか、その付加は本当に必要なのか。
多くのPSと生産枠を使う、悪魔の錬金術が付加合成です。

 

■最後に大事な時間的資源

と、合成について色々と書きましたが、最後に大事なこととして「時間的資源」についても付記したいと思います。
IkkiFantasyは定期更新ゲームであり、一回の更新に一週間ほど間が空きます。

更新一回=一週間であり、一回ごとの更新の比重が重いです。
しかし、装備合成というのは処理順の都合上、「合成」よりも「作成」「付加」は順番が遅いため、「作成」「付加」を済ませてから行う装備合成は通常の作成よりも一更新、多く時間がかかります。

一揆における装備の寿命は基本的に決して長くはありません。
熟練度や装備発揮上限の側面からも、「実際に装備して運用できる日数」は「作ってから装備するまで放置した期間」だけ縮まっていくと言っても過言ではありません(熟練度は日を追うごとに上がり、最大エンブリオレベルを上げれば更にそれは加速します)

無付加合成で強さは伸ばせても、先ほども言った通り、処理順の都合で「合成」は「作成」よりも先に処理がされ、実際に装備合成が行えるのは一更新、先のことになります。
時間的に資源において、「作成」「付加」の段階を踏んでから行う装備合成は、時間的資源と言う面において、一般的な作成や付加に対して大きく劣ります。

けれども、探索品や取引によって手に入る素材や、合成素材で手に入る付加に限界はあります。
そこで「効率が悪いから」と、こういった迂回路の選択肢を斬り捨てていると、それ以上の足踏みを強いられることも多々あるでしょう。

費用と効果、この二つの側面を考える上で、合成というのは新しい選択肢になる可能性がある、ということを知っていただきたく、こんな記事を書かせて頂きました。

合成強度は力です。財産です。武力です。
私の知り合いはかつて、「合成は俺たちを裏切らない、俺たちが合成を裏切るのだ」と言っておりました。
メルンテーゼに無駄な素材なんてありません、すべての素材は合成という法則に取り込まれ、農民たちの生活に還元されていきます。
そんな合成が、少しでも貴方の農民ライフの素敵な彩になってくれますよう、一人の合成屋としてキーボードを打たせて頂きました。
合成は俺たちを裏切らない、君よ合成で輝け。

もしどこかの木漏れ日でお会いすることがありましたら、その時はどうぞ、どうぞ合成をよろしくお願いいたします。


おてがる装備合成・付加合成~君よ合成で輝け~」への5件のフィードバック

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  2. ピンバック: 合成のはなし(第26回時点) 後半 | Ikki Antholog

  3. ピンバック: 逆引きリンク集 | Ikki Antholog

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  5. ピンバック: 合成のはなし(目録) | Ikki Antholog

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